, ,

バンコクいい店やれる店 ~中国生まれのメニューが日本とタイに伝わりバンコクで出会った~

年が明け、1月も過ぎ去り、すでに2月もそろそろ終わりそう。どんどんどんどん暑さが増していく今日この頃。三度の飯より麺類が好きと豪語しているが、この時期、熱々のラーメンなど思い出しただけでも体力が消耗してしまうこともしばしば。そんなときは、前回紹介した冷やし中華やざるそばなど、スープのない麺類に惹かれる。

なかでも長崎チャンポンの「リンガーハット」の皿うどんは野菜がいっぱい入ってて、普段の乱れた食生活を顧みる心にいわゆる一つの免罪符のようなもの。これにお酢を垂らしたり、柚子胡椒なんかを混ぜたりしてサッパリといただくのがとてもイイ感じ。ちなみに皿うどんソースはイマイチ好きになれない。

リンガーハット

リンガーハットは、タイの冷凍食品大手「スラポンフーズ」が日本のリンガーハットのフランチャイジーで展開するチェーン店。現在、スクムヴィットソイ26のKヴィレッジとセントラルバンナーの2カ所に出店中。今年の4月にはメガバンナーに3号店を出店予定。2010年の1号店から数えて1年1店舗のスローペース。

ちゃんぽんと並んで人気メニューの皿うどんは、ちゃんぽんスープで炒めた野菜と魚介が盛りだくさんの餡とチャンポンと較べるとかなり細い揚げ麺の組み合わせ。日本では太麺の揚げ麺もあるらしい。ビジュアル的にもかなりイケてる。

らあめん亭

リンガーハットの皿うどんと同じく揚げた麺に餡を掛けていただく街の中華屋さんのあんかけ固焼きそばも捨てがたい。らあめん亭のカタ焼ソバの揚げ麺はフツーの中華麺を揚げているようで、やや太め。食べ進むうちに麺が餡を吸ってぷよぷよになった感じもイイ。餡には野菜もいっぱい。

このカタ焼ソバにも冷やし中華のように和辛子がついてくるが、個人的には使わない。皿うどんと同じく基本は酢を垂らしかける。さらに、ラー油を垂らすとごまの香りが立ってさらに美味しくなる。

カタ焼ソバも皿うどんもその源流はもちろん中華。炸麺(ザーメン・炸面)と呼ばれる揚げ麺が長崎の華人経由、あるいは中華料理店のメニューとして伝わったらしい。多少具の内容は違っているが、揚げた麺に片栗粉でとろみを付けた餡を掛ける点では同じ調理法。日本式に言うところの焼きそばは炒麺、揚げた麺は炸麺といってちがうメニューだ。

ラートナー

しかし、この炸麺と同 じメニューがタイにもある。ご存じラートナー(ราดหน้า)。正確には、ラートナーは餡のことだから、揚げ麺のラートナー、ラートナーミークロープ(ราดหน้าหมี่กรอบ)と呼ぶのが正しい。フードコートや屋台、食堂などどこにでもある一般的な屋台メニュー。

具の種類は豚肉が多いが、鶏肉、海鮮(シーフード)のラートナーも店によっては用意していることがある。皿うどん、あんかけ固焼きそばや炸麺とちがって具の肉以外にはカナー菜(คะน้า)しか入っていないことがほとんど。なんでこんなにシンプルになってしまったかは不明。

デフォルトでコショウを掛けてくれる。このあとはお好みだが、個人的にはトウガラシの輪切りを酢漬けにしたものがベストマッチだと思う。

上の画像はタイチャイニーズ(タイ風中華料理)のお店で注文したラートナー。飾り包丁をを入れたニンジンやシイタケなどの野菜が加わっている。どうやら、中国から伝わったラートナーもタイに来たばかりの頃はいまよりも具が多かったんじゃないかと思われる一品。餡の仕上げにしょうゆが入っているのも普通のラートナーとはちがう。

今回、紹介した皿うどん、ラートナーはどれも揚げ麺だったけど、実際には麺は選べる。リンガーハットのメニューにはなかったけど、長崎に行けば、ゆで麺の皿うどんもあるらしい。ラートナーだって店によっては、揚げ麺じゃないきしめん状のセンヤイや超細麺のセンミーを選ぶことが可能。

こんなところも似ている皿うどんとラートナー。同じく中国発祥のメニューがこうして何年の時を経たかはわからないけど、バンコクで出会ったと思うと、何となく不思議な気分になる。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

Written by 亞速

亞速

官能都市「バンコク」の情景を現地からの画像を中心に...B級グルメ的な食い物ネタ多し...

anngleのページ内にコメントを残す