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角度を変えてタイからアジアを覗く

ミシュランガイドがタイに及ぼす影響

現在タイ料理は世界で広く知られており、受け入れられている。タイ料理の特徴的な味や料理の種類の豊富さ、そして値段の手頃さは外国人観光客をタイに引き寄せる一因となっている事は全く不思議な事ではない。

バンコクミシュランガイドの出版

タイ国政府観光庁(TAT)長官のユッタサック・スパソーン氏は「“バンコクミシュランガイド”が出版され、その中で星がついた”ジェーファイ“の様なタイ料理レストランは世間で非常に大きな話題となり、多くの関心を集めている。タイを訪れる外国人観光客もその噂を聞きつけ、是非自ら味を確かめに行きたいと考えるようになった。TAT自身も2025年以内に正式に“タイ(全国)ミシュランガイド”が出版されるのを非常に心待ちにしている。タイ政府にとって、これはタイ料理を全面に推し出して海外からの観光客を呼び込む非常に良い機会である。例えば観光の幅を地方の県や都市へと拡大させる事、地方への大きな経済効果が望めるといった事を含めて、タイ全体の料理産業のサプライヤーのレベルアップが期待出来る。」と述べた。

タイのミシュランガイド

また、続けて「ミシュランガイドの影響は、観光による収益を2022年迄に現在の20%から30%に増加させ、観光収入を6000億バーツから推定8000億バーツにまで増加させるだあろう。又、この期間中にTATは“プレミシュラン”プロジェクトを画策しており、これによってタイ料理レストランの従事者達に対して食材から店の基準に至るまで店舗管理に関する知識スタンダードを共有する。それと同時に世界進出を含めた地域の料理プロジェクトの推進も行っていく。」と述べた。

フードツーリズムに関する有識者会議

同氏はさらに「昨年バンコクミシュランガイドで2つ星を得た店が3店舗プロモーションを行った後、香港や韓国、台湾などのアジア近隣諸国の観光客がタイ料理を食べる為にタイを訪れる割合が増加した。いずれにせよミシュランは今年新たに2019年度版レストランと宿泊施設を紹介する本を準備している。その新しく出版予定の本にはバンコクとパリモントン地域(ノンタブリー県、パトゥムタニ県、ナコンパトム県、サムットサコン県、サムットプラカーン県)、そしてプーケット県とパンガー県のレストランと宿泊施設の情報が網羅されている。以上に述べたタイのフードツーリズムの更なる可能性も含めて、タイは“第4回 UNWTO World Forum on Gastronomy Tourism”セミナーの幹事として選ばれた。これは、アジアにおいて初めての世界規模でのフードツーリズムに関する有識者会議である。会議の目的はタイの料理観光国としてのイメージをますます強化させていくことにある。」と続けた。

タイのミシュランガイド

今回のセミナー参加者には料理とイノベーションが調和した4つのルート(バーンラック、ナーンルーン、トロークカーオマオ、プラナコン)、あるいは料理と文化・地域コミュニティが調和した4つのルート(タラートプルー、タラートノーイ、グティチーン、そしてクローンバーンルアン)の中から1つのルートを選択してもらい、実際に現地調査を行う機会をもうける。

今回の機会はタイにとって料理を軸にした商業・観光戦略で非常に有益である。また、世界レベルでタイのフードツーリズムのイメージを強調し、これまでよりも広く世界にタイ料理を知らしめる事になるだろう。
(編集者:チョンティチャー・パッタラシリワラグン氏)

TAKAからの一言
日本でタイ料理が認知され始めてから実際まだそれほど長い年月が経っていないように感じる。近年パクチーがマスコミの戦略により日本で大きな話題となり、それに合わせてタイ料理に関する知識も広まる良い機会となった。しかしながらタイ料理が中国料理やイタリア料理の様にグローバルスタンダードになるにはもっと時間と労力を必要とするだろう。それにはタイ政府の協力無しでは成し遂げられないと思う。

source:www.posttoday.com
photo:brandinside.asia

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