なぜインドが『これから』なのか? 薬局店長のINDIA訪問記(上)

サワディーカップ! 薬局小僧の飯田です。
バンコクで日本人常駐薬局「BLEZ」を経営して半年が過ぎました。いずれはタイ内外で多店舗展開も考えており、今回、縁があってインドを訪れる機会を得ました。ビジネスチャンスを求めて初めて訪ねたインド。その魅力、懐の深さには、ただただもう驚くばかり。そこで小僧が見聞きしたことを3回にわたって短期連載いたします。薬局店長のINDIA訪問記(上) は「インドビジネスの可能性について」。

インドは『これからだ!』という指摘をよく耳にしますが、『ホントか?』って思っている皆さんへ、小僧が見てきたインドの生の姿をお伝えしましょう。何が、『これから』なのか。

『これから』その1、国内マーケットの大きさ

20年後には世界一の人口になるという予想が出ているインド。中でもムンバイは世界一の人口密度を誇る都市としても知られているが、さすがどこに行っても人だらけ。東京とほぼ同じ人数が、東京の28%の敷地内に住んでいるというから驚き。 この人口を元に、ある程度所得を持つ“ミドル”と呼ばれる人間が増えてきているのだから、国内マーケットが魅力を増すのは想像に容易い。

『これから』その2、人材の質

インド人は思ったより働き者だ。ホテルにいても、町中にいても、外国人と見るとすぐ寄ってきて話しかけてくる。

何か探してるのか。どこに行きたいのか。タクシーを手配してやろうか。ご飯はこっちだ。トイレはこっちだ…などなど。何も言ってないのに、おせっかいなほど親しげに話しかけてくる。こういう、ビジネスに活かせる民族性のようなものは、教えられない分、強みとなる。

そして、もう一つ気づくのは、働いている人間の英語力の高さだ。アジアでは屈指の英語力ではなかろうか。イギリスの植民地だったことが大きいのだろう。これなら一緒に働いてもコミュニケーションによるストレスが少なそうだ。ブラっと入ったスターバックスでは、インド人同士のカップルが英語で話していた。そんな光景は町中であればどこでも見られる。

以上の2点が、小僧が見てきたインドが『これから』という理由。しかし、だからといって、『ではすぐにインド進出だ!』とはならない理由もあるはず。小僧なりに考えてみた。

『ならない』その1、コストの高さ

小僧が試しに日系の法人設立代行会社に話を聞きに言ったところ、設立初年度に発生するコストは100万円をゆうに超えた。これではベンチャー企業にとって、「とりあえずやってみる」という戦略が立てにくい。また、法人税が32%~42%と比較的高いのも進出を検討する上で足踏みしてしまう理由の一つだろう。

『ならない』その2、制限の多さ

外国資本の参入を規制する一覧リスト、俗に言う「ネガティブリスト」。インドでは業種ごとに外資に対する規制が細かく定められており、この規制がかなりやっかい。

小僧が展開を考えている薬局の場合、単一商品を扱うのであれば外資100%で会社が設立できるが、複数商品を扱うとなると途端に51%に。熱冷まし1種類しか置いてない薬局などありえず、何のためにこうした規制があるのかは不明だが、パートナーとなる現地資本を探さなくてはならない。

以上2点が、小僧が見たインド進出を阻む理由の2点。これらの法律や規制は毎年少しづつ修正が加えられているといい、緩和されているというものも。来たる規制緩和の時期に向けて今から準備をし、ライバルより一歩先を行くというのがベンチャー企業にとって大事なインド戦略となるのではないかと小僧は考えている。

次回は、豊かな表情を見せる都市ごとの姿をまとめてみます。チョークディ‐カップ。

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