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タイで会社を作り起業するまでの全手順とQ&A

タイで起業
タイで起業

タイではタイ国投資委員会奨励企業として、またはIEATタイ工業団地公社が管理する工業団地に設立した企業として、または製造業として邦人独資で設立するケース、はたまた邦人49%の持ち株比率のタイローカル企業として設立されるケースがあり、その中ではタイローカル非公開株式企業として設立されるケースが多い。

今回はタイローカル非公開株式企業としてタイで会社設立する流れを中心に見てまいりましょう。

“タイローカル企業としての会社設立と日本人がビジネスビザ・労働許可証を維持するルール”
タイ現地企業非公開株式会社として設立する場合、タイ民商法・タイ会社法に則って設立するのは勿論のことですが、外国人を雇う場合労働局・入国管理局の要請するルールも満たさなくてはなりません。その際気をつけなければならないのは大まかに言って下記の4点です。

①外国人一人当たりの資本はビジネスビザ200万バーツ(タイ配偶者ビザ保持者は100万)最大10人までしか外国人は雇用できない。つまり2千万バーツの資本金を越えていようが雇える外国人は10人まで。(BOI・IEAT企業では必要性あれば制限なし)

②外国人一人当たりのタイ人雇用者は4人必要(タイ配偶者ビザ保持者は2人必要)(BOI・IEAT企業では制限なし)

③発起人・株主は最低3人

④外部監査人が必要

続いて会社設立とビザワークパーミットの流れになります。

タイ会社設立の意思決定

意思決定
日本でのビジネスの日が昇る様な勢いを外国に持って行きたい、または日本と相互に補完できるようなビジネスにしたい、または他の外国にも拠点があるがタイも、はたまたタイで独立・起業したいなどなど晴れてタイ進出・タイで企業を決められた晴れある個人・企業様は、会社設立に動いていくことになります。

会社名予約

当然ですが会社名案を3案から5案くらい考えましょう。ここでタイはタイ人・日本人・西洋人もいるので簡単に思いつくようなものはほとんど取られています。少し変わった名前を選ぶようにしましょう。

会社名予約すりあわせで1日から4日かかることもあります。候補が全部通らないと何回もやり直し。会社名予約を取ると予約は30日有効です。30日以内に会社設立しないと名前予約し直しになります。会社名が決まりましたら会社印を作ります。タイ語名と英語名を記載した判子が一般的、丸でも楕円でも四角でも大丈夫。はんこの中心にロゴを入れるところもあります。

事務所・事業地選定

会社の元となる場所、事務所・事業地決定も重要です、又借りは後々問題となるのでなるべく避けたほうが良いです。ここは外国なので、オーナーに見えてもオーナーじゃないケースが五万とあるので注意が必要です。オフィスビル、商業店舗に入ることが多いでしょうが、一軒屋やタウンハウスやコンドの一室を借りることもあります。

ここで賃貸契約書と不動産所有者のID、タビアンバーン(タイ国土地建物を中心とした戸籍のようなもの、賃貸する場所と不動産所有者の居住地)を2通もらうのが普通ですが、不動産業者が素人だともらえないケースや不動産オーナーが大企業だと書類が遅いケースも多く会社設立やライセンス取得が遅れるケースがあることを知っておきましょう。

(注1)ここで遅いようですと設立している業者エージェントに文句を言われるお客様がいますが、第三者の責任まで関係ない業者に文句言うのはやめましょう。業者はお客様の手足として働いてはいますが、第三者の遅延まで責任をとるものではありません。タイでは第三者は何かと遅いのでイライラしますが、日本とは同じではありませんので、関係ない業者に八つ当たりするのはやめた方が良いです。日本じゃないのに日本と同じに進めようとするとさまざまなトラブルに見舞われます。

定款、事業目的、株主構成取締役構成を決めよう!

決定事項
定款や事業内容や事業目的や株主構成や取締役構成を考えておきましょう。株主や取締役のサインつきパスポートコピーと日本の住所とタイの住所(あれば)を用意しておきましょう。通常であれば会社設立は1週間ぐらいで書類をそろえて基本定款を登記後、会社登記。1日で完了します。

税務登録

その後税務登録に移りますが、会社の様態をまだ整えてないところが多いので、早めに暫定看板を付ける、机、椅子、コンピューターを用意して事務所らしくして、本当に会社の実在があるか疑っている税務署の検査を胸張って受けましょう。。何やかにやで付加価値税登録まで1週間から3週間ぐらいかかることもあります。

ビジネスビザ取得

この段階まで来ると国外・国内で3ヶ月の期間のビジネスビザ申請できます。隣国のラオスに行ったり、イミグレーションで取得することになります。日本で取得される方もいますがオンライン予約が必要だったりと煩雑です。また日本から持参するものを確認しておきましょう。(注2)
(注2)日本から持ってくる書類:英文卒業証明書を取得保管しておきましょう。家族のいる方は戸籍謄本を持参する必要があります。

会社全体の雇用者の社会保険加入

社会保険も登録しないとワークパーミット(労働許可)(注3)が申請できないので、まず雇い主登録します。これはこれからタイ人を雇うよと宣言するものです。その後タイ従業員を社会保険加入させます。社会保険事務所が見に来るので最低一人は事務所に常駐させておきましょう。社会保険登録まで1週間から3週間かかります。以前は名義借りが横行していましたが最近は実際に働いてないと認定されると一人4万バーツ程度と罰則が厳しいです。
(注3)タイではビジネスビザと労働許可がなければ働けません。

各種ライセンス取得

1週間から数ヶ月位かかる。業種によって必要なライセンスを細かくチェックしましょう。必要なライセンスを持っていない企業がたまに見受けられます。また飲食店の許可など従業員の講習が必要だったり近年だんだん簡単ではなくなってきています。

ワークパーミット(タイ王国労働許可証)の取得

ワークパーミット
ワークパーミット
ようやくワークパーミット申請できますが、ビザ・ワークパーミットに慣れていない業者・会計事務所ですとここでまた問題が起きます。大概は、ワークパーミットを申請できる状態に、この時点までに用意していないというものです。もたもたしているとビジネスビザが切れて、ビジネスビザ取り直ししなければいけません。採血梅毒チェックを含む健康診断必要。申請受理されて2週間ぐらいかかります。
(注4)ワークパーミット申請するときにご自分のタイ語表記を付けますが、タイ免許、コンドの所有者名、前回のワークパーミット等あれば、その時のタイ語表記と齟齬がないようにしましょう。タイ人スタッフに嫌われた駐在員がタイ人に笑われる意味を持ったタイ語表記をわざとつけられたことがあります。それでは何処かしこでも笑われてしまいます。タイで活動するタイ語名なので気をつけましょう。

個人納税開始

ワークパーミットを取得して晴れてタイで働けるようになり、おめでたいですが、浮かれているばかりではいられず、税金も納めなければなりません。タイには個人納税番号(注5)があり、取得して納税できるようになります。
(注5)個人納税番号も重要ですのでコピーしてファイルしておくか手帳に書いて置いてください。

ビジネスビザの延長

最初に取った三ヶ月のビザも切れてまいりますので、続いてビジネスビザの延長をしなければなりませんが、3か月分のタイ人の所得税・社会保険の支払いが義務付けられており、準備していないとビジネスビザが延長できません。延長できない場合日本やラオスで取り直すことになります。これはあなたの会社の責任でないとしたらビザ・ワークパーミットを管理している会社の責任ですが、知識がないと取り直すのが当たり前のように言われますので気をつけましょう。
(注6)ビジネスビザの延長は最初期間1ヶ月もらえます。一ヵ月後にファンポン(審査結果発表)で会社に問題なければ合格となり残り11ヶ月もらえます。ファンポンの日にちはずれることがありますのでそのときにはあまり出張の予定をいれないようにしましょう。(BOI企業等は優遇されており、即座に短期延長2ヶ月されその後係官判断で1年、2年もらえる )

タイの会社設立でよくある質問と答え

Q&A
Q:タイで会社設立するのに最初に資本金を全額用意する必要はないのですか?
A:タイは登録資本金制度といわれるもので、日本の授権資本と少し異なります。タイ人のみで設立した場合、このくらいの資本でやっていくよという表明で、最低25%の払い込みの記載の有無で資本金の授受が確認され設立されています。それ以外に確認されないのですから資本金はそのときにはなくても大丈夫ですがあくまで後払い、取締役はいつでも請求できることになっています。あくまでも形だけなので資本金なしでも設立できるように確かに見えます。

でもまじめに一年ぐらい営業していますとそのくらいの資本は動くことになることが多いでしょう。最初に外国人が設立に発起人なり株主なり取締役に関与しますとタイ人側の銀行口座に総資本の25%の資本の余力があることを証明しないといけません。この点が別の問題になるケースもあります。

Qタイに進出した企業の経営状態はどうでしょう?
A:儲かっているところと儲かっていないところと半々くらいでしょうか。実際タイに限らず新規企業は5年で1割ぐらいしか生存競争に勝てません。ですが、上手にやっているところは結構儲けていると聞いています。やはり失敗するところは素人目にも分かる問題点があるような気がします。また日本人のおごりや異文化の押し付けも見られます。残念ながら、単に日本企業だといって尊敬されたり、特別視される時代は終わってしまいました。

やはりタイに適合していない企業は経営状態が悪いと言わざるを得ないです。タイに上手く適合している企業は経営状態が良いといえるでしょう。さまざまな工夫の成功は経営に跳ね返って結果や利益が出ています。日本の良さをタイの国民性や文化、風土や生活環境などとうまく調和している企業は良い経営状態にあります。

Q就労ビザ取得は難しいのでしょうか
A:ビザワークパーミットの申請実績のある業者からすると、あまり難しいことではありません。ですが、会計事務所さん等に任せているところなどは、ビザまで気にしない段取りでされているところが多く、ビザ延長失敗、ビザ取りをもう一回しなくてはなくなるなどの不経済を会計事務所から当たり前のように言われて従っているケースが多いようです。

ビザ業者から見ると、なぜビザ延長・ワークパーミットまで全体を見たコンサルをしないのかなと疑問に思うことも多いです。馬鹿らしいことにその費用増加もお客様負担になることが多いので、セカンドオピニオンを取るようにしたほうが良いと思われます。なんでも得意というところは少ないのではないでしょうか。

Q邦人独資で会社作りたい
A:法人独資で会社を作るためには、BOI(タイ国投資委員会の奨励)を受けて設立するかIEAT(タイ工業団地公社)に設立するか、製造業でつくるか、外国人事業許可を得るか、営利活動できませんが駐在事務所を作ることになります。

Q合弁先を探したい
A:合弁して失敗したケース・乗っ取られたケースもありますので、時間をかけて気をつけて探す必要があります。合弁でもちろん成功したケースもありますので、世界標準の厳しいスキームで臨む必要があるかと思います。

タイで事業を始める上でのポイント!
いつも長距離マラソンの練習をしている者同士はだんだんお互いを嫌いになる傾向があるんだそうです。いつもつらい思いをするので残念なことに相手をつらさと同一視して嫌いになってしまうんでしょうね。タイで会社設立も様々な困難・障害とぶつかります。

そのせいで業者エージェントサポート会社と不仲になる個人・企業担当者も多いようです。慣れている当社ですら様々な予想もしない困難にぶつかりますが解決して喜ばれています。我々業者がなるべく簡単にしていますがそれでも、様々な困難があります、それがタイであり、外国で起業するということなのです。

しかし意外とタイで成功している方は多く、困難を楽しめる方であれば簡単に突破できることに思えます。つまり日本の便利さに慣れて、文句だけ言って、ちょっとした困難を乗り越えられない方・企業は失敗し、困難さを楽しんで挑戦される方は成功しています。タイは日本企業が全滅というような厳しい市場ではありません。むしろ最初ハードルはありますがそこを乗り越えるとその先はまだ甘い市場ではないでしょうか。

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Written by 岩舘卓也

岩舘卓也

タイ在住11年目、 同業者から依頼される事も多い。官公庁に少し強い。会社設立、ビザ、ワークパーミット、経理、事件問題解決、コンサル。英語とタイ語など語学オタクです。

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