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バイオマス・エタノール原料の現場、タイ東北部のキャッサバ畑を訪ねた

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タイ東北部の玄関口、プラーチーンブリー県。一面、見渡す限りの青々としたキャッサバ畑が広がっている。

枯渇が確実な化石燃料の代替エネルギー対策として、タイ政府が進めるバイオマス・エタノール計画。2008年に始まった「15カ年再生可能エネルギー発展計画」は今年で5年目に突入した。

キャッサバはアジアやアフリカ、南アメリカなど主に熱帯地域で栽培が盛ん。芋はタピオカの原料になるが毒を含むこともあって、サトウキビの糖蜜と並びバイオマス・エタノールの原料としての利用も高い。発酵過程を経て精製されたエタノールは再生可能な生物資源(植物)から生産されることから、燃焼しても地表の循環炭素量を増やさない「持続可能なエネルギー」として高く評価されている。

最近は、バンコク近郊だけでなく北部や東北部などの遠方にも精製工場が建設されるようになった。昨年一年間だけでも、プラーチーンブリー県に隣接するナコーンラチャシマ県など6の地域で工場が稼働。国内全体では計20カ所以上に上る。

植えてから9ヶ月ほどで出荷可能となる。痩せた土地でも生育が早く、ほとんど人の手を必要としないことから、潅漑が未整備な発展途上国や小降雨地で広く栽培がされている。国などの機関が後押しして栽培を奨励するケースも珍しくない。

バイオマス・エタノールの生産量は2010年実績で前年比6.3%増の4億リットル強を記録。ここ数年、増加傾向が続いている。今後、専用スタンドの整備や適合車両買い替えへの優遇措置などが順次進むものと見られている。

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