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タイ人にとって日本旅行はどこまで魅力的であり続けられるか?

以前から言われていることですが、中間層の拡大によりレジャーの選択肢が増え、タイの人たちも気軽に旅行を楽しむようになりました。以前は実家へ帰省することやタイ国内の観光地(というかお寺)に出かける程度だったものが、近隣諸国や日本への旅行を楽しむ人が増え、毎月のようにあちこちで開催されている旅行フェアは大盛況。スーパーやデパートのスーツケース売り場は好況で、レジャーとしての旅行が根付いてきているのを感じます。

特に日本旅行についてはビザなし観光ができるようになってからは、渡航者の数は右肩あがりとなっているのはあちこちで報道されている通りだと思います。

そんな中、ちょっと気になることが。

旅好きの友人たち

私の友人たちは元々旅行好きで、誘い合って国内旅行によく出かけていました。3-4年前からはベトナムやラオスなどの近隣国へ頻繁に出かけ、LCCを利用して年に2回ほど日本に行くようになりました。

何回目の日本旅行は親を連れての家族旅行、なんて場合も。そんな彼女たち、昨年あたりからヨーロッパに出かける姿がFacebookを通じて見られるようになりました。そんなにヨーロッパの文化とか歴史とか美術とか好きだったかな?と思うのですが、そこはやはり観光地としては名高い場所が多いので「旅行好きだから」行きたいと思ったんだろうな、と思っていました。しかしそれだけでしょうか?

日本に飽きた?

友人たちは年齢的にも30代後半に差し掛かり、キャリアを積んでそれなりのポジションで働いています。都市部に暮らす中間層の拡大、それを体現しているのがまさに彼女たち。そんな彼女たちは日本人と接する機会も多く、ひとりふたりは日本人の友達がいたり、日系企業で日本人と働いていたりします。そして10万人ほどが暮らしているといわれるバンコクでは日本人向けのサービスも多く、日本のものを手にする機会も非常に多いです。その恩恵に預かって私などは暮らしているわけですが、逆に考えればタイ人でも日本のものや日本の雰囲気、日本式サービスに触れる機会は多い。

日本旅行に行ってみて「あ、これならバンコクでも味わえる」と思っていたとしたら…?日本はビザなし渡航もできるようになり、LCCもあることから「いつでも行ける国」になってしまい、日本はもう彼女たちにとって魅力がなくなったのではないかと危惧しています。そして社会が成熟し始め(所得ベースでみてタイは中進国に位置しています)、お手本にすべき「身近な先進国が日本」だったところから「グローバルスタンダードを形成している欧米」へタイ全体が向き始めたとしたら…?

今後、日本は魅力的でい続けられるのか?

とはいえ、まだまだ多くの人は「あこがれの国日本」と思っていますし、若い人や所得がさほど多くない層までは転換期を迎えたとは言えないと思います。ただ、今後、日本はいかにアジアの人々をひきつけていけるのか。

観光立国として政府が舵を切り始めていますが、果たして具体的にそれがどう実現されるべきなのか?カジノはどれだけの集客能力があるのか?そんなことを考えるときに、友人たちのことが頭をよぎる今日このごろです。

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Written by たまこ

たまこ

バンコク在住。「日本語と英語ができるなら仕事見つかるよ」というタイ人の友達の言葉にのせられ、タイ語もほとんどできないまま気軽に渡タイ。職場や近所付き合いなどを中心に、現地採用として暮らす日々のあれこれをお届けします。

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