成長のバロメーター、人口増加率と出生率でちょっと心配なタイ。「数字で見るタイ事情」その16

前回まで企画内企画として、少しだけこだわってきたASEAN経済共同体(AEC)のお話。今回からは元に戻って、タイにおける数字のあれこれをご紹介。とはいえ、復帰第1弾は、タイで盛んに取りざたされる出生率と将来の人口減の話題。少しばかり後ろ向きかもしれないけども、避けて通ることのできない現実は知っておいたほうがいいかも。

ASEAN_birthrate

日本と同様に少子高齢化が顕在化していると指摘されているタイ。ところが、政府はいたって強気の構えで、高めの経済成長率を皮算用している。その少子高齢化がどの程度、進行しているのかをまとめたのが上記の表。

なんと、すでに景気が後退局面にあるとされる中国と数字の上ではほとんど変わらず、急速な勢いで労働市場に変化が生じていることが伺える。

「あれれ、タイは大丈夫なの?」と心配に思われるところに、もう一つのデータ。主な東南アジア各国の人口増加率をまとめたグラフが下図。

ASEAN_population

今やタイは、東南アジアで一、二を争う人口の低増加率国となっていることがひと目で分かる。シンガポールよりも増加率が低く、今後、さらに低下することが予想されている。

ただ、カンボジアやミャンマーなど周辺諸国では引き続き豊富な労働力が供給される見通しで、産業のハブ化を目指すタイとしては、かえって好機と捉えているのかもしれない。

world_population

参考までに、世界各地域の人口増加率の推移も掲載した。ASEANの中でもいち早く少子高齢化が進んだタイ。その行方に関心が集まっている。

さまざまな統計データを元に、タイと日本、タイと世界を比較するコーナーを新たに設けました。題して「数字で見るタイ事情」。ビジネスや経済ネタだけに限らず、タイ社会のちょっとした話題を提供します。不定期掲載。

記事が気に入ったら
いいね ! よろしく

Twitter で