パラダイスバンコク3周年

パラダイスバンコクの3周年フライヤー

遂にこの日が来る。いまや世間では忘れ去られつつあるレコード盤、その溝に込められたタイ音楽の素晴らしいグルーヴを現代に蘇らせるべく始まったDJパーティー「PARADISE BANGKOK」。そのコンセプトが発展し、イサーン(タイ東北部)のミュージシャンによる生演奏までが実現されるようになった。昨年のDao Bandon(伝説的なモーラムシンガー)に続いて、今回、Wong Dontri Molam Theppabutrという総勢11名のバンドが登場する。

主催のMaft Saiがパーティーを始めた当初は出入りする人も多くなく「なんでタイの音楽なんかプレイするんだ?」と言われたこともあったとか。それが今では400人以上を動員する人気パーティーとなった。レーベルZudRangMa Recordsからは、タイの伝統的なパターンを用いた布や、炊いたもち米を入れる竹製の包みをジャケットにしたCDを3種類リリース。欧米のレーベルからのコンピレーションのリリースもあり、世界各地に彼のファンが増えつつある。自身の経営するレコード店では、タイの宝物のようなレコードが聴ききれないほど並べられている。ときにはタイ音楽をアフリカンルーツや低音の効いたダブと結び付けるMaft Saiの音楽的嗅覚は並外れていて、彼が世界の音楽シーンの中でもとてつもない才能であることがわかる。

世界の伝統音楽が揃うレコードショップ”Zudrangma Records”
http://anngle.org/music/zudrangma.html

3年という時間は、古いものに目を向けながらも常に革新を続けてきたこのパーティーにとって、結果を出すには十分だった。初めて使用する会場ではあるが、これまでの集大成を見せてくれそうだ。そしてこれからもずっと変わらないこと。「パラダイスバンコク」の名が示すように、バンコクが世界で最も素晴らしい音楽に溢れている場所となること。タイ人が、タイという国の文化に誇りを持つようになること。それらがこのパーティーの一貫した目的であるように思えてならない。オーガナイズの仕方やイメージ作りは徹底してクールだが、その奥にはきっとそんな温かいメッセージが込められている。

今回のアートワークを手掛けたのは大阪在住のデザイナーQOTAROO。彼とバンコクとの繋がりは数年になるが、年々その関係は深まっている。タイ人DJのDragonによるダブステップパーティーDUBWAYのフライヤーもデザインしており、日本人のmAsa niwayamaとHIROOのGIANT SWINGには準メンバー的な立ち場で関わっている。

コラボレーションフライヤー

昨年にはGIANT SWING主催によるバンコクでのフライヤー展も成功させ、タイ人学生から欧米のトラベラーまで多くの人からの反響を得た。DJやミュージシャンの気持ちと一体になり、次第にイメージを捉えていく彼の制作スタイルは、どこか透き通った印象がある。イメージを翻訳し、飛翔させ、そしてフロアに着地させるような彼の仕事は、パーティーシーンの可能性を拡げ、世界中に散らばった人々同士を繋げていくのだ。

「PARADISE BANGKOK 3RD ANNIVERSARY」
日時:2012年2月25日(土) 21時開始
場所:場所:Sonic(エカマイ・ソイ8とソイ10の間 BIG Cの並び)
ライブ:Wong Dontri Molam Theppabutr with Saksiam Petchchompu, Pimjai Petchplachai and Chamnapa Petchplachai
DJ:Maft Sai and Chris Menist
入場料:400バーツ(ドリンク付)

Maft Saiを知らない方は、昨年放送されたBABYxSMAPの映像をご参考に

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