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タイでタイループ 「現代に生きる港市国家 アユタヤ 街中散策編」

バンコクから北へ約80kmのところに位置する世界遺産の街、アユタヤ。曲がりくねったチャオプラヤ川とその支流によって形成された“堀”に囲まれたその中心部は歴史公園になっている。バンコクから日帰りで自動車や鉄道で簡単にアクセスしやすいためか、世界中からの多くの観光客でいつも賑わっている。

今回も旅は鉄道に限る!ということでバンコクからアユタヤまで短時間ながら鉄道の旅を楽しむことにした。鉄道はクルマに比べて面倒だし時間がかかってしまうけれど、それらを忘れさせてしまうくらい道中が楽しい。景色を楽しめるのはもちろん、他の乗客との会話も楽しめるからだ。あっという間にアユタヤ駅に到着。

駅のホームでは列車の到着を今か今かと待ち構えていたトゥクトゥクのドライバーたちの乗客の取り合いがさっそく始まっていた。学生のときに初めてアユタヤを訪れたときも鉄道を使ったけれど、ここの雰囲気は当時からまるで変わっていなかった。ちゃっかりと相場より高めの値段をふっかけてくるところも変わっていない。値段交渉もそこそこにアユタヤの雰囲気に一番似合いそうな一台をチョイスして乗り込む。

アユタヤのトゥクトゥクはバンコクのそれと違って、ちょうどその昔、日本で大活躍したオート三輪によく似ていて表情がとてもかわいい。当時のままの街並みの中、私を乗せたオート三輪は小気味よいエンジン音を響かせガタピシとボディをきしませながら走り始める。

初めてアユタヤを訪れたときもそうだったのだけれど、初めての場所のハズなのになぜだか甘酸っぱいなつかしい気持ちでいっぱいになる。いつものように汗だくになりながら被写体を探すよりも、スローな気分で気が向いたときにパシャリと撮るほうがアユタヤには合っている撮影スタイルかもしれない。

象に乗って王様女王様気分を満喫。

川によって栄えたアユタヤはそこで獲れた魚やエビが新鮮で美味しく堪能できるところでも有名だ。市場に行けば生きたヤツをその場で料理してくれる。しかも驚くほど安い。川沿いに並ぶレストランではゆっくり流れる川を眺めながら大胆に焼いた魚やエビに舌鼓を打つのも最高の過ごし方の一つだ。写真を撮りにアユタヤまで来たのに、なんだか撮影がどうでもよくなってしまうぐらい心地よい。腹ごしらえをしたあと歴史公園内を散策する。手軽に象さん乗りを体験できるのも面白い。

アユタヤ周辺はちょっと足を延ばすと見どころがたくさんある。その一つがバンパイン宮殿だ。青空の下、芝生が敷かれて綺麗に整備された敷地内は黄金色を多用したカラーリングが、太陽の光が反射して眩しく輝いている。その昔ビルマ軍に侵略され廃墟と化してしまったアユタヤ遺跡とは対照的だ。

次回のタイでタイループは、現代に生きる港市国家アユタヤの後編として、何百年もの間廃墟となりながらもアユタヤの風景に溶け込んで人々の生活を見守ってきた世界遺産に焦点を当てた写真にもお付き合いいただけたらと思う。

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Written by Satoshi Kodama

Satoshi Kodama

2004年から仕事の関係で来タイし、現在に至る。一眼レフカメラで撮った写真の圧倒的な迫力に感動したことをきっかけに、写真撮影を趣味として始めるようになる。出かけることが大好きなので、今ではヒマさえあればカメラバッグを背負ってタイ国中を歩き回っている。好きな被写体は、タイ北部の壮大な自然。

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