bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

みなさん、タイが好きですか?

私もタイが好きで、タイの地方都市に住み着いてしまいました。そして、タイに住んで思ったのは、どうも日本の人たちはタイに対して、いくつかの誤解があるということです。

その中の代表的なものが「タイは売春(婦)が多い」という誤解です。実際ウィキペディアには「タイ王国の売春」という項目があり、「タイ王国での売春は必ずしも違法ではない。実際には許容されており、部分的に公娼が統制されている。タイ王国の多くの地域では密かに売春が行われている」というびっくりするような内容が書かれています。

「部分的に公娼が統制されている」と言う記述は完全な間違いですが、それ以外は間違っていません。ただ、この文は、どこの国でもあてはまることです。たとえばタイ王国というところを日本に書き換えても、この文章は成り立ちます。

「日本での売春は必ずしも違法ではない。実際には許容されており、日本の多くの地域では密かに売春が行われている」つまり、ほぼすべての国では、「密かに売春が行われている」のに、「なぜタイだけがこのように書かれるのか」を検証したいと思います。

カラーバス効果を知っていますか?

私が小学生のころ、サルをペットにしたことがあります。今でも「うちのペットはサル」っていう方は珍しいと思うんですが、サルをペットにするとテレビを見ても、雑誌を見ても「サル・サル・サル・サル」って感じで、いろいろなところにサルがいる、話題になっているように思えました。

小学生の私はそれを父親に言うと、「人間は、気になるもんは目立つんや」と大阪弁で教えてくれました。大人になってから調べてみると、それは「カラーバス効果」と言うものだとわかりました。カラーバス効果とは、簡単に言うと、「自分の興味のあるものは目立って見える」という脳の性質のことです。

下の写真を見てください。左がオリジナルで、右がカラーバス効果が働いているイメージ図です。ある人が左の写真の中のクマに関心がある場合、クマだけにピントが合って、背景がぼやけて見えます。更に実際よりクマが大きく見えます。

カラーバス効果

どれぐらい背景がぼやけて、興味のあるものが大きく見えるかは、対象への関心の度合いによります。そして、このようなことは日常生活で、意識しない(意識できない)ですが普通に起こっています。

タイの売春婦の数は何人か?

カラーバス効果をわかってもらったという前提で、皆さんに質問です。

タイにいる売春婦の数は、いったい何人でしょうか?

ネットで見ると、100万人とかという、カラーバス効果が効きすぎている数字を書いている人もいますが、タイの大学の調査では、1995年ぐらいで、約15万人から20万人でした。

※1 国連のエイズ関係の調査レポート。
※2 2010年の調査でタイの売春婦の数は141,769人となっています。

《参照レポート》
※1)http://www.ipsr.mahidol.ac.th/
※2)http://data.un.org/

タイの人口と売春婦の比率

タイの人口は2016年現在で68,146,609人 およそ6,800万人です。タイの売春婦の年齢層はわからないですが、常識的に考えて、20歳から34歳までだとします。(タイでは20歳以下の女性は、お酒を出すお店で働けません)そして、その年齢層のタイ人女性の人口は、合計約704万人です。

つまり、もし仮にタイの売春婦(女性)が20歳から34歳だとすると、20万人(念のために多めの見積もりで計算します)はこの年代の女性の2.84%となります。人口全体との比率は、0.29%となります。

ゴーゴーバーにハマる日本人 © バンコクナイツ
ゴーゴーバーにハマる日本人 © バンコクナイツ

タイで犯罪を犯したら

ちょっと、話がそれますが、タイの法律では売春は犯罪です。更に日本と同じですが、18歳未満の女性と成人が性的な関係を持った場合、本人の同意があっても犯罪になります。また、タイでは犯罪者の権利は認めていませんから、犯罪者はテレビで普通に顔をさらされる場合もあります。

また、外国人の場合パスポートもさらされる可能性があります。もしそうなると、日本で普通に家庭を持っている男性は、仕事も家庭も失いますので、気を付けてください。

お金を求められる日本人 © バンコクナイツ
お金を求められる日本人 © バンコクナイツ

韓国の売春婦の比率はタイの13倍

話を戻して、先ほど計算した数、タイの売春婦の比率0.29%と推定20万人という売春婦数は、国際的に多いのかを検証してみたいと思います。2014年の朝鮮日報によると、「韓国国内の風俗店(※売春関連)で働く女性の数を、189万人と推定した」そうです。

この新聞記事が本当だとすると、韓国の人口は約5000万人なので、韓国の売春婦の数と、人口全体との比率は、3.78%になり、韓国はタイの13倍も売春婦がいるころになります。

韓国の売春婦率とは?

日本の売春婦は30万人?

日本の状況も調べてみますと、「夜の経済学」(扶桑社)と言う本がありました。これによると、日本の売春婦は、「各都道府県警公安委員会への届出数や風俗マガジン、ウェブサイトなどの情報を比べ合わせて、おおよその実数」は30万人だそうです。日本はタイの約2倍の人口なので、比率的にはタイと同じぐらいか、やや日本の方が少ないぐらいです。

「タイ=売春」と思うのは、売春婦の数ではない

このように、日本や韓国と比べても、タイの売春婦の数が極端に多いというわけではありません。このことから、「タイ=売春」というは、売春婦の数の問題ではないということがわかります。

「タイ(バンコク)=売春」の原因

バンコクにはいろいろなものがあります。しかし、ある人がタイの売春に特に興味がある場合、カラーバス効果のために、「バンコク=売春」となってしまうのだと考えられます。そして、それがカラーバス効果が原因であることに気づかないで、「タイって買春し放題なんやで。」ということになるのではないかと思います。

そして、自分だけでそう思っている分には、何も問題がないのですが、中には、自分が作り上げた「タイ=売春」というイメージを「タイ文化」だと言い張り、ネットで「これは良くない文化だ」とタイを否定するようなことを、言ってしまう人まで現れます。

タイってどこでしょうか?

普通に日本に住んでいらっしゃる日本の皆さんにとって、タイっていうと実はバンコクを指しているのではないかと思います。タイにはバンコク以外に76の県(ジャンワット)があるのですが、バンコクが圧倒的に近代的で、人口も多いので、どうしてもタイ=バンコクのイメージになるのだと思います。

つまり、一般的に言われる「タイ=売春」というのは、タイ全土に売春が多いということではなくて、「バンコクに売春が多い」というイメージなのではないでしょうか。

バンコクは世界でも有数の大都会

では、バンコクはどんな街なのでしょうか?バンコクはタイの首都であり、800万人以上の人が住んでいます。日本のテレビでもよく紹介されていますが、そこ紹介されているのは、たいてい下町やお寺で、本当は高層ビルが立ち並ぶ大都会です。高層ビルをテレビで写しても、みんな興味がないので、お寺とか庶民の生活を紹介しているだけです。

大都会バンコク

実は何でもあるバンコク

人口800万人の都市と言えば、日本でいうとだいたい大阪ぐらいの大きさの街です。関東の方は「大阪にはたこ焼きしかない」と思われているかもしれませんが、意外に大阪にも、いろいろなものがあります。

動物園もありますし、水族館もあります。歴史的な建物もありますし、お寺もあります。もちろん、売春をしているだろう「怪しい地帯」(有名なのは、五大新地というらしいです)もあります。バンコクも実は同じで、当然
巨大都市ですから、普通の人が普通に働くオフィス街があり、娯楽施設、王宮、お寺、動物園、水族館などなんでもあります。その中に「怪しい地帯」もあります。

だからバンコクが特別変わった街ではなく、バンコクで暮らすほとんどの人は、売春とは関係のない暮らしをしているのです。

タイをもっと楽しみましょう

私はもっと多くの日本人の人たちに、タイに来てほしいと思っています。そして、楽しんで帰ってほしいと思っています。その中の一つとして、夜の街を探検するのもいいと思います。しかし、それだけではもったいないと思います。

Pha E-Dang” (ผาอีด่าง) 

タイは5000年の歴史がある、とても古い国で、奥深い文化があります。また、日本とは違った自然の美しさがあります。笑顔のかわいい女性もいますし、人懐っこい笑顔のおじさんたち、大阪のおばちゃん顔負けの「おせっかいな」女性たちもいます。日本でちょっと心が乾いたら、こんな人たちのいるタイで、ゆっくりとした時間を過ごしてほしいと思っています。

記事が気に入ったら
いいね ! よろしく

Twitter で