タイにて個人の方が会社からの給与やその他の収入を得た場合には、タイに所得税を納めなくてはなりません。個人の方が所得を得た場合に課税される個人所得税について解説していきます。
個人所得税について
タイでは居住者又は非居住者の判断により課税範囲が異なります。個人の方が所得を得る場合タイ国内源泉所得については居住者、非居住者の両者に個人所得税が課税されます。タイ国外源泉所得(たとえば日本で働いた給与等)については居住者がについてはタイ国内に持ち込んだ際に課税されますが、非居住者については課税されません。
確定申告について
個人所得税は、1月1日から12月31日までの暦年において得た所得に対し税金計算し翌年3月31日までに確定申告書(PND91又はPND90)を提出しなければなりません。
日本の年末調整のように会社が本人の税金計算を行うシステムがないため、ご自身で確定申告をする必要があります。
所得控除について
日本で確定申告や年末調整をする際に配偶者控除や生命保険料控除などの所得控除がありますが、タイでも所得から控除できる所得控除があります。
税率の算出方法とは?
個人の年間の収入金額から所得控除を控除した所得金額に対して税率をかけて所得税を計算します。個人所得税の税率は下記のとおり累進税率となります。
おわりに
個人所得税の基本的なルールについて説明していきました。次回はどのような所得に対して所得税が課税されるかを詳しく説明していきたいと思います。