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タイで日本語を学ぶひとたち

タイで日本語
タイで日本語

先日、食事をしに行ったお店でアルバイトの女性に話しかけられました。制服姿だったので、どこかの大学生でしょう。日本人が多いスクンビット界隈でも、日本人オーナーのお店でもなかったのですが、彼女が私に話しかけてきたのは日本語だったのでびっくりしました。ちょっと話を聞いてみると、大学で日本語を学んでいるとのこと。きっと「日本語を話せるチャンス!」と思って声をかけてくれたのでしょう。

日本語を学ぶ人達

国際交流基金によれば、2015年度のタイにおける日本語学習者数は173,817人。学校で学んでいる人だけでなく、民間の日本語学校(語学学校)で学ぶ人の数が増えているということがわかります。

2015年度日本語教育機関調査結果(国際交流基金)

このレポートにも有るように、2013年のビザなし渡航が可能になったことは大きかったと思われます。その少し前からエアアジアが就航し、地方都市への期間限定定期便就航や、旅行会社によるチャーター便なども耳にするようになり、これまでの日本とタイの関係において日本は「遠くに有るあこがれの国」だったのが、「行けるようになったあこがれの国」へと変化しているということを感じていました。これらに加え、習い事としての日本語への意識の移り変わりは、まるで日本人の「海外旅行に行くから駅前留学」と似ているような気がします。

日本語を話し、働く人たち

私にも日本語を話すタイ人の友人や同僚がいます。日本語能力検定でN2やN1レベルを持つ彼らも、最初はJ-POPやアニメ、漫画、ゲームなどから日本に興味を持ち、日本語を学び始めたといいます。そしさらなる日本文化や日本語という言語への興味などから、日本へ留学をし、日本語能力検定を受験し、日系企業に就職しています。過去の職歴などを聞いても、日系企業を選んで転職していることがわかります。

タイにおいては日系企業の数も多く、日本語が話せる・日系企業で働いた経験がある=日本人との働き方を(ある程度)心得ているというのは一つのセールスポイントとみなされている、とも言えるでしょう。最近はN2以上の人材が不足していて給料が高騰しているなんていう話をよく聞きますし、日系企業が多いタイでは日本語はひとつの重要なスキルとみなされているのは当然と言えるかと思います。

日本に興味を持つ人達

実はそれ以外にも「学生時代に日本語を履修していた」という人が多くいます。上記レポートにあるように中学や高校で「第二外国語」として学んでいたという人は多いです。また、日本のテレビや漫画を使いながら日本語を独学で学んでいる人や、日系企業に勤務しているからという理由で学んでいる人もいます。ジャニーズの曲を覚えて、その歌詞の意味などを聞かれたこともあるほどです。たとえ挨拶程度の日本語でも、日本に興味を持ち、日系企業で働き、日本となんらかの接点を持ち続けたいと思っている人たちがいます。

必ずしも学校に通わずとも、インターネット全盛の今、学び方は多様化しています。タイで日本語を学んでいる人は想像以上に多く、その裾野は広いことは上記レポートの通りです。過去の「あこがれの国」が近くなった今、ますます興味を持つ人は様々なレベルで増えるでしょう。日常会話レベルにも満たないほどであったとしても、丁寧な言葉づかいで一生懸命に声をかけてくれる人たちに、日本と日本語を好きでいてくれてありがとう、という気持ちで接したいものです。


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