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「ふれあいの大切さを伝えたい!」高校英語教師、徳永美沙さん

「思いっきり息ができている感じ!」

日本で勤めていたときは、どちらかと言えば消化不良だった。昨年2012年、社会人1年目。大規模校の勢いに圧倒され、「埋もれている感じ」だった。

今年4月から系列のバンコク校に転じ、伸び伸びと生徒に英語を教えている。「思いっきり息ができている感じ!」

勤務先の「如水館バンコク高等部」は2012年2月、日本の文部科学省から私立在外教育施設の認可を取得。日本のカリキュラムに準じた教育をタイで展開、主要科目については日本人教員による日本語を使った授業を行っている。

と言っても、日本人教師は5人のみ。うち英語科は自分一人。事実上の教科主任を任されているけど、逆に言えば「全部、自分次第」。やりがいと使命感を感じてやまない。

教育実習でタイの大学を訪れた

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大学4年生のとき、教育実習のため国立シラパコーン大学を訪れ、1ヶ月ほど滞在した。日本語学科に在籍する3年生のタイ人学生に、日本語で日本語を教えるのがミッションだった。

とはいえ、年齢もほとんど変わらず、まるで兄弟姉妹のよう。時には実習もそっちのけ。放課後、一緒に食べ歩いたことも。

その縁あって今では大の仲良し。学校が休みの週末は買い物に出たり、食事に行ったり。近ごろは、友人の両親に招待されることも多い。タイの家族が出来た気分。

オーストラリアには交換留学

教育実習の1年前、大学3年生のときには、オーストラリア・シドニーの大学で交換留学生として1年間教育学を学んだ。この時の経験が、現在の英語教師の仕事に結びついている。

留学中の休暇を利用して欧米、東南アジア、韓国、中国もよく旅をした。異国文化に触れたときの心が研ぎ澄まされていく感覚がたまらない。とにかく見聞を広めたい。「いかに〝経験値〟を上げられるか」が自分にとってのトレンドでもある。

だから、大学時代は睡眠時間を4時間と決め、がむしゃらに取り組んだ。バイト4つを掛け持ち、旅行にも行って…。だからといって、勉強も疎かにしたくなかった。

感謝の気持ちを忘れない

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愛媛県の出身。東京の大学に進学するとき、母から「何も援助してあげられないけど、その代わり自分が好きなことをしなさい」と言われた。

初めは「私って、可哀想なの?」なんて思ったこともあったが、そのお陰があって今、こうして自由にさせてもらっている。「自由があるんだから、しっかりしなきゃ」と思ったりもする。

だから、母や、これまで支えてくれた多くの人たちには感謝の気持ちを忘れない。そして今度は私の番。タイの高校に通う生徒たちに、世界の人々の暮らしや、ふれあいの大切さを伝えてみたい。

タイで在留届を提出済の日本人は最新の2012年統計で約5万人。企業などの駐在員や永住者、その家族などが多くを占め、滞在する男性の多くが仕事を持って暮らしている。女性についてはビザの関係から就労が難しいと一般的に理解されているが、実は「働く」女性は決して少なくない。新企画「タイで働く女性たち」では、タイで仕事やボランティア活動などに就き、活躍する女性たちを追う。

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Written by anngle

anngle

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