アングル
角度を変えてタイからアジアを覗く

タイの人々の暮らし 第1回 タイ人家庭の所得と支出

微笑みの国タイ。街を歩けば誰彼となく、笑顔で挨拶を返してくれる。それがタイ。人々は親切で、温かく、また来てみたくなる、心のふるさと。でも、実際に現地のタイの人たちがどんな暮らしをしているのかまではあまり知らない。新企画「タイの人々の暮らし」では、そんなタイ人家庭の様子や、ごく普通のタイ人がどんな暮らしをし、どんなことに関心を持っているのかを一話完結で紹介していく。

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タイの一般世帯が月にどれほどの所得(収入)を得ているのかを、タイ全国と首都バンコクの対比でまとめたのが下記グラフ。出典はいずれもタイ情報通信省。2010年の調査(以下同じ)。

incomecomparison

1バーツを現在の為替レート約3.3円で計算すると、タイ全国では1万バーツ(約3万3000円)未満の収入世帯が半数以上を占めることが分かる。日本人がビジネスビザを取得するための収入の目安(イミグレーションでの基準)が5万バーツ(約16万5000円)だから、かなりの格差があることが分かる。

これを、バンコクに限ってみると、1万バーツ未満の世帯は全体の17.9%にまで減少する。一方で、先のイミグレーション基準である5万バーツ以上の収入世帯はぐっと増えて12.9%に。バンコクに暮らす人々は全国平均の倍以上の所得を得ているように概観される。

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どんなものに、どの程度、支出しているのかを示したのが上記グラフ。世帯収入ほどに全国とバンコクで乖離はないが、それでも詳しく見てみると、「なるほど」と頷けるデータも。

例えば、家賃。バンコクでは14.1%であるのに対し、全国では11.8%。支出に対する割合なので、実際の負担額はかなりの差に。地価の差はタイでも同じといったところ。

次いで目立つのが車両関連費。バンコクでは7.8%に止まるのが、全国では9.5%に達する。バンコクには地下鉄(MRT)や高架鉄道(BTS)があり、バス網も発達しているものの、地方では自動車が重要な交通手段であることが数字から裏付けられる。

もう一つ。教育費が全国では2.4%に過ぎないものが、バンコクでは3.8%に。タイはまだまだ高学歴者が優遇される社会。教育熱の高まりが、教育費の負担を押し上げている。

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