高脂血症―ちょっとは知っておきたい「タイの病気」シリーズ。第6巻

小堀晋一の Mai Pen Rai

短期連載シリーズ「タイの病気」。今回は、欧米人や日本人ほか現代人に最も馴染みのある病気ともされる高脂血症について取り上げる。

高脂血症は、血液中の脂質が異常に膨れ上がる成人病。数年前からは脂質異常症とも呼ばれるようになった。最近では経済的に豊かになったタイ人の患者も増えるようになったほか、タイに中長期滞在する日本人患者も相変わらず目立つという。

cholesterol

血液中には、コレステロール、中性脂肪、リン脂質、遊離脂肪酸の4種類の脂質が溶け込んでいる。このうち、増えすぎて問題になるのは、前2者のコレステロールと中性脂肪。コレステロールはさらに、善玉(HDL)と悪玉(LDL)に分かれ、特にLDLがやっかい。

LDLが多いと、動脈の壁に付着して動脈が厚く硬くなる(動脈硬化)。自覚症状はほとんどなく、ついには心筋梗塞や脳梗塞の原因にも。LDL値の管理が治療の中心となる。

LDL

中性脂肪はそれ自体は動脈硬化を招くことはないが、これが増えるとHDLが減ってLDLが増えやすくなる。間接的な原因となることから、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の人は注意が必要だ。

では、HDLを増やすには、どうすればいいのか。まずは、百害あって一利もないのが喫煙。少しでも長生きしたかったら、まずは禁煙が肝要。

Cholesterol diagram

反対に、適度な飲酒はHDLを増やす働きがあることはご存じだろうか。とはいえ、深酒は身体に過度な負担をもたらし逆効果。目安は1日ビール1本程度。(書いていて耳が痛い)

あとは、適度な運動と体重を減らすことだが、実際に生活をしていく中でなかなか至難。むしろ、合併症の有無により死のリスクが急激に高まることから、高血圧症などの対策にも目を向けたい。次回は高血圧症等について。

熱帯に位置する南国タイ。穏やかな気候ながら、旅行者にとっても滞在者にとってもちょっぴり心配なのが、病気に罹った時の対応。海外旅行者保険や医療保険など万が一時の対策は万全に採っていても、どんな病気が多いのか、どんな症状に見舞われるのかまでは意外と知らない。そこで現地の病院に取材してまとめてみたのが本稿。名付けて「タイの病気」。短期連載で一挙ご紹介!

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