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デング熱―ちょっとは知っておきたい「タイの病気」シリーズ。第1巻

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熱帯に位置する南国タイ。穏やかな気候ながら、旅行者にとっても滞在者にとってもちょっぴり心配なのが、病気に罹った時の対応。海外旅行者保険や医療保険など万が一時の対策は万全に採っていても、どんな病気が多いのか、どんな症状に見舞われるのかまでは意外と知らない。そこで現地の病院に取材してまとめてみたのが本稿。名付けて「タイの病気」。短期連載で一挙ご紹介!

えっ?近い将来は沖縄にも!

dengue

水溜りに湧いたボウフラが成長し、吸血性の蚊となって人を襲い発症するのが「デング熱」。熱帯特有の病気で、かつては東南アジアやインド、アフリカ、中南米などに患者が限定。日本人には縁遠いとされてきたが、近年は台湾でも症例が報告されるなど地球の温暖化とともに発症事例も北上している。近い将来、沖縄地方での発症を予言する研究者もいる。

ヤブカ属のネッタイシマカ(Aedes aegypti)やヒトスジシマカ(Aedes albopictus)などの蚊によって媒介されるデングウイルスが原因の感染症。このうち、タイではネッタイシマカが大半だという。

dengue map

急激な発熱から始まり、頭痛、眼痛、筋肉痛、関節痛など全身の痛みが最大の特徴。皮膚に赤い発疹のような出血点が出ることがある。下痢や咳、鼻水、喉の痛みといった風邪の症状はない。

体力のある成人なら1週間程度で回復するが、高熱が継続したり、出血が伴うようなら入院しての治療が必要。点滴や経口による水分補給が欠かせない。血小板が極端に減少した場合は、血小板輸血が必要となる。

「バファリン」は絶対ダメ!

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解熱剤はパラセタモールしか使えない。日本でお馴染みのバファリン(アスピリン)は出血のリスクを増加させるおそれがあることから絶対に使用してはいけないという。

一括りに「デング熱」というが、タイで統計が取られているのは、1)デング熱、2)デング出血熱、3)デングショック症候群、の3種。軽症で終わることが多いのが1)デング熱。順に症状が重くなり、死者数も増える。全体の死亡率は0.1%。

ボウフラは水溜りや、古タイヤに溜まった汚水など身近なところで発生する。昼間に行動する蚊として知られることから、「都市型の蚊」とも呼ばれる。屋内を好み、家具の隙間などで人を待ち伏せするのが特徴。自宅の周囲に水溜りを作らないなどの工夫が必要だ。

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