新南ラオス紀行【第9回】-中州と中州を結ぶ巨大な石橋-

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穏やかな水面と急峻な滝という2つの顔を持ったメコンの水。ラオス最大の滝「コーンパペンの滝」が天然の砦となって、船舶の通過を頑ななまでに拒んできたことから、植民地統治下のフランス軍は水路による輸送を諦め、鉄路による統治を画策した。

中州と中州を結ぶ巨大な石橋。建設には受刑者や捕虜を強制的に従事させたという証言があるものの、公的な記録には見られず今に至るまでその実情は分かっていない。写真に見えるのは、今も残る最大の「ドンコン橋」。かつては、この橋上にレールが敷かれ、奥地の密林から切り出された木材を蒸気機関車がカンボジアまで運んでいた。

それから半世紀。レールはすっかりと剥ぎ取られ、橋は住民の貴重な生活道路となって現在も活躍している。モンスーン期のうねるような濁流や、横殴りの風雨にもびくともしない堅牢な造り。今日も同じ場所で変わらぬ時を刻んでいる。

一方、資材を積んだ機関車は中州の島を横断し、上流の船着き場にも到着する。高さ10メートルはあろうかという朽ち果てた港湾施設の跡が往事をしのばせている。ここから大型船に積み替え、北部ラオスへと向かうことができる。

ふと、見ると、大型の浮き輪で水浴びに興じる旅行客の姿があった。「ボンジュール!」。フランス人であろうか。確かめてみようかと一瞬、好奇心がもたげもしたが、さしたる意味もないものと思い直し、笑顔で返すにとどめた。

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