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新南ラオス紀行【第8回】-メコン最大「コーンパペンの滝」-

ラオス最大の滝である「コーンパペンの滝」に向かうには、中州の島から対岸の地に戻らなければならなかった。トラックの荷台を改造した古びたバスに20分ほど揺られた後、渡し船に乗り換え、船着き場からはマイクロバスで移動。目的地に着いた時には、すでに2時間近くが経過していた。

眼前に広がる見渡す限りの巨大な滝。ここにも「父」なるメコンがいた。轟音とともに宙を舞う水しぶき。澄みきった青空から降り注ぐ太陽光が、まぶしいほどに反射をし、虹色の光彩を放っていた。(上記写真の人物は筆者。紀行中、自身が写った唯一の写真)

コーンパペンの滝は、国際河川・メコン川が中国・チベットを源流に、ミャンマー、タイ、ラオス、カンボジア、ベトナムへと流れる中でも最大の滝だ。水の落差は最大時20メートル以上に達することもあるといい、険しい岩肌が10キロ近くにわたって断続的に大小さまざまな滝を形作っている。

川幅が数キロ~十数キロに及ぶ大河を国土に抱きながら、今なお他国との通商が少ないラオス。経済的にも「未開」とされる大きな原因の一つに、この滝の存在があった。大型船舶は滝により上流への航行が不能となり、カンボジアからラオスに向けた物資の流れは長い間、陸路に頼らざるをえなかった。

内陸国ラオスは、滝の多いことでも知られる。「タット・ングゥーアンの滝」(上記写真)はメコンの支流に位置する滝だが、高低差は30メートル以上もあり、その雄々しい姿は圧巻だ。周囲は国立公園に指定されており、乱開発への歯止めがかけられている。

もう少し奥地に、岩肌が垂直に崩落したかのような巨大な滝も目にすることができた。残念なことに、その名は確認することができなかった。南ラオスの山間部にひっそりと佇む自然のモニュメント。水の音(ね)と、小鳥のさえずりが上空にこだましていた。

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