日本の感覚のままではダメ。タイで飲食店を開業する時の注意事項!

今回の「タイ法的生活のいろは」は、飲食店の設立について

最近、増えている日本からのチェーン店の出店。日本に比べるとまだまだ低資本で設立できますので、個人で経営される方や小額資本の方にも飲食店の経営は魅力があります。

とあるバンコクで居酒屋で成功されている方は、月の儲けが2000万バーツ(約5000万円)以上もあるそうで、当たると儲けも日本に引けをとりません。そんなオーナー様の夢と希望の詰まった新しいレストランの設立を見てまいりましょう。

日本人のAさんは元サラリーマン。脱サラし、ラーメン居酒屋を開こうとバンコクにやってこられました。日本では、博多とんこつ系の銘店で修行してきました。

やる気満々なものの語学に不安があるAさんは、歓楽街情報を扱う無料誌を発行するタイ在住10年のBさんに会社設立その他を依頼することにしました。Bさんは会話も楽しく、バンコクいたるところ遊びにも連れて行ってくれます。お店候補地も紹介してくれました。家賃8万バーツ(約20万円)と少々高いですがロケーションが気に入ったので、その場所に自分のバンコクでの最初の事業運を賭けてみました。

タイで外国人が起業するには、タイローカルの会社を設立するのが簡単で一般的。ただ、現地会社はタイ人が会社の株式を51%持っている必要があります。タイ人であるBさんの奥さんの名義を借りたAさんは、無事になんとか会社を設立しました。

さてさて、突っ込みどころ満載です。みなさん、読んでいてどう思われましたか?私は、Aさんがあまりにも危なっかしいので書いててドキドキしました。

注意点その1

バンコクで水先案内してくれるBさんの評判を確かめておきましょう。私の会社にも同業者の悪い噂はすぐ入ってきますが、直ちにそれを公にすることは普通はありません。バンコクにもいろいろな人がいますので、周囲に確認するなど十分に気をつけましょう。

注意点その2

日本と同じように家賃の相場を確かめることを忘れずに!バンコクでは、不動産雑誌などですぐ店舗物件の相場を確かめることはできません。いろんな人に聞くようにしましょう。保証金にも様々な種類があります。中国の商慣行に由来する一般には返還されない契約時の一括金で、その代わり転賃貸可というものもあります。逆に、転貸禁止という契約もあります。

注意点その3

必ず土地・建物の権利関係を照合しましょう。大家さんと称するタイ人が本当に所有者であるのか、大家さん個人のIDカードと所有の事実を証明する「タビアンバーン」とを必ず照合しましょう。目の前の大家さんと称する人は単なる賃借人に過ぎないかもしれません。

権利の確認には、タイ語のできるコンサルタントにお願いしましょう。借りようとする建物が又借りの場合、飲食店の許可が取れないかもしれません。様々な申請が遅くなりビザを何回も取り直す羽目になるかもしれません。労働許可証が取れないケースもありえます。又借り・転貸借は絶対に避けましょう!

注意点その4

安易に株主に名義借人をいれると様々な問題が発生します。名義を貸してくれたと思っていたタイ人が突如、株主としての権利を主張してくる可能性はないとは言い切れません。

様々な苦難を乗り越えたAさんですが、設立準備も終わり、営業にも身が入り、お客様も増え、常連様もつきだしたころ、Bさんの奥さんが店に来て「私がオーナーだ」と主張し始めるようになりました。Aさんがこの後、どれくらい苦労されたのかは、お話するまでもありません。

記事が気に入ったら
いいね ! よろしく

Twitter で