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タイ国王の崩御、バンコクの片隅から今のタイに感じる事。

ワット・ポー付近に集まるタイ国民
ワット・ポー付近に集まるタイ国民

タイ国王の崩御、バンコクの片隅から、現在のタイに感じる事。王様が亡くなってから、というより正確に言うと亡くなる少し前からモヤモヤ考えていることがあります。ここで発信しておきたいと思いました。特にタイに関わる方は読んでいただけたら嬉しいです。

バンコク郊外から

私が住んでいるのはバンコク郊外です。王様が亡くなってから私の目に見える世界はとても穏やかなものです。バンコク中心部も全く日常です。この日が来ることはもう何年も前から心配していました。皆さんそうですよね。タイ人も日本人もみんな。

バンコク郊外
バンコク郊外

そして、この日が来たらきっと大きな混乱が起き、またドンパチとか起きたりするんだろうと思っていましたよね。この日が来た時のために、備えていた方も多いと思います。私もそうです。

タイ人の心が1つに

実際にこの日が来て、もちろんタイ人は大きな悲しみに襲われて、大きな喪失感に襲われてています。タイにいるあるいはタイに深い関わりがある日本人も同じように感じている方が多いと思います。私もその1人です。大きな悲しみはあるものの、街は同じように動いています。考えてみれば当たり前ですよね。今誰かが何かして、成功するかしら?だれか支持する人いますか?悲しいことが起きたけど、今タイの人達の心が1つになっていることをとても素敵なことだと思っています。

いつものトゥクトゥク
いつものトゥクトゥク

素晴らしい父を持つ国に生まれ、自分たちは幸せなんだと改めて感じ、親を亡くして「今度は自分の番だ」「頑張らなくちゃ」って思っている息子。娘のような気持ちを持っている人も多いように思います。政府が即座に「経済を止めないこと」と発表したのは正しいと思います。黒い服を着ている人が増え始めましたが、多くの人が街に出て、買い物をし、食事をし、いつも通りに仕事をしています。

残念な日本のメディア

ただ、残念なことに、日本のメディアが伝える内容、そこから受ける印象は「今タイは国王がいなくなり、混乱している」「休業している会社がある」「1年の喪に服す(政府関係者はね)」「なんかすごく大変なことになっている」「経済も停滞している」。そんな感じですよね。そしてタイにいらっしゃる皆さんは、その内容から受ける印象と自分の目の前にある現実、タイ人の様子とのギャップを赤シャツ騒動の時のように、クーデターの時のように感じていらっしゃる方も少なくないと思います。それだけでなく、こんな報道は“うんざり”と怒りを覚える方も少なくないのではないかと思います。

もう少し現地を見て頂きたい
もう少し現地を見て頂きたい

タイのことをあまり知らない人が色々噂したり、無用に騒いだり。「それ直接確認したんですか?」「自分の目で見ましたか?」「自分で行って感じたことですか?」と、聞きたい気持ちになります。大体、タイの経済って政治とは距離があるし、(政治のゴタゴタと経済は別ってことです。プライベートエコノミーと言います。もちろんゴタゴタはない方が良いです。)国王はご高齢ですでに政治には口出しされない状況が長く続いていて、別にそもそも政治は安定していなかったし、後継者の発表もまだない。

王族を記す際は「死去」ではなく尊敬語としての「崩御」が好ましい
王族を記す際は「死去」ではなく尊敬語としての「崩御」が好ましい

それなのに、色々言うことに何の意味があるのか?また、こういう報道されて日本からの観光が減る?。日本からの出張がキャンセルになる?などの誘導尋問ばかりを繰り返していると、実際にそんなことが起こるしれません。しかし、有難いことに私のお客様、取引先にはそのような影響は出ていません。けれど、観光業、イベント関係、ウェディング業界、など多くの業界に影響が出るでしょう。でも、1年はないでしょうね。30日プラスαぐらいじゃないかしら?

そばにある王様のカレンダー

娘のタイ国内の学校でも昨日セレモニーがあったそうです。いっぱい泣いたって言ってました。でも、「夕方になったら元気になった!」笑ってしまったのですが、そうなんですよね。 あの夜に号泣して、昨日の朝も目をいっぱい腫らして、沈んだ顔で来た運転手さん。

1日仕事して、夕方になったらいつもの笑顔。あれ?もしかして結構立ち直ってる??帰り道、街の看板が王様から女王様になっていて、うえーん 悲しいよぉーって思って、「そんなにすぐに変えなくてもいいのにね。もっと王様の顔見てたいのにね。」って涙目で言ったら、「カレンダーにあるから、それみればいいですよ。」って。王様のカレンダー、うちにもあるわ。そっか、その通りね。なんだ、もしかして一番引きずってる人、日本人の私だけ???なんて。

プミポン国王の卓上カレンダー
プミポン国王の卓上カレンダー

タイの人達の時間感覚は短いんですよね。日本人の長い長い時間感覚とは正反対。日本人は長期的計画が得意。でも過去の嫌なことも引きずりウジウジしちゃうのも得意。タイ人は「その時」を生きている人多い。もっと先のこと考えてよーーって思うことも多いけど、過去の悲しいことを流すのも得意。洪水の時、それって結構いいことだなーって思いました。

夕方のチャオプラヤー川
夕方のチャオプラヤー川

もちろんすっかり忘れられる訳ではないんだけど、元々悪いこと、悲しいことは極力口にしないようにしたい。みんな穏やかに笑っている状況が好きというタイ人の国民性(仏教上も好まれること)が、早く立ち直らせる原動力になっている気がします。

みんなきっと、私たちが思っているより立ち直りも早いんじゃいかしら。モヤモヤ考えていました。もうすでに出たキャンセルはどうしようもないけど、これからのマイナスな影響は防ぐ努力ができるんじゃないかしら。

だって、未来は先にあるから。

改めて、個々が発信することが大事

もうそうしていらっしゃる方が多いので、イマサラですが、タイにいる我々は、目一杯、自分達の目の前のタイを発信しませんか?いいことも悪いことも。住んでる所もバラバラで、タイ語ができる人そうでない人、皆さん見えるものは違うでしょう。でもそれでいいではないですか。自分の目で見て、感じたことを発信する。

もううんざり、って思ってたけど、そうじゃない。これから起きることは変えられるんだって思います。観光や出張のキャンセル、対日本との仕事の延期、など情報を発信することで防げることもあると思うんです。(ちなみに観光客の数が明らかに激減するのは日本人。。。他の国の人たちはここまで顕著に減りません。。。)

小さな雨の粒が、1つではただそこにあるだけだけれども、それがいっぱい集まれば、川の流れとなり、社会に対して力を持つ。澁澤栄一さんがおっしゃっていることです。私は今、それをすごく強く感じています。

えへへ。イマサラですよねーー皆さん、とっくの昔にそんなこと意識されてますよねーー笑。ずっとモヤモヤ考えていて、自分の考えを整理し、そして行動を続けるためにも、一度きちんとこの場に言葉でしておきたかったのです。

ーーー

ずいぶん 長くなってしまいました。

読んでいただいて本当に有難うございました。

タイも日本も、どこの国も、一人一人の力でよくしていける未来は明るいって思うんです。

ありがとうございます!!

プミポン国王と半旗
プミポン国王と半旗

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Written by Guest Writer

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