突然ですが、みなさんに問題です。
下記の写真に映っているものは何でしょう?
ハットラック?
アスレチック?
アーティスティックなオブジェ?残念!全てハズレです。
ヒントは、お部屋の中です。正解は、わたしの部屋の壁に刺さる爪楊枝たちでした。

話変わって、タイは94%が仏教徒ということはご存知でしょうか。土地の精霊やご先祖様の霊を祭る祠(タイ語でバーンピィー)は街の至る所で見かけられ、学校の授業の科目にも仏教をお勉強する時間があったり、タイの挨拶は合掌をすることからも、仏教がタイの文化に深く根付いていることが伺えます。
わたくしも、タイの大学の入学式典に参加した際に、お坊さんがお経を唱えて、その間合掌をし続けなくてはならなかった為、翌日、筋肉痛になったのを覚えています。4年間の学生生活で合掌筋が鍛えられたことは言うまでも御座いません。
そんな仏教の教えにある五戒(5つのお約束)の一つに、”殺生をしない”というお約束があり、お坊さんや出家(しゅっけ)中の修行僧は、蚊さえも殺してはいけません。ハエ・蚊殺しラケット(ガット部分に電流を流して虫を殺す)においては、蚊を殺生しているとの苦情があり、『電流で蚊を気絶させている』とのラケットのメーカからの苦しい説明があったほどです。
このように、タイ人は、信仰深い仏教との為に殺生がタブーなわけで、飲食店でゴキ殿が出現しても、タイの店員さんは抹殺せずに、冷静にゴキ殿をキャッチ&リリースするという仏のような対応は、やはり信仰深さあって成せる神業なのでしょうかね。
話戻って、何故わたくしの部屋の壁に爪楊枝が刺さっているかと申しますと、壁の中に、カプセル剤くらいの大きさの虫が住んでおり、彼らが夜な夜な壁を掘る音が耳障りな為、ご覧の通り、巣に爪楊枝をぶっさしている訳でございます。わたくしのお部屋の壁にもくもくと巣作りをしている彼らへのリスペクト と、郷に入ればなんちゃらということで、今日も女子力を殺して、壁に空いた穴に爪楊枝をさしている訳であります。
決して、原因を根本から解決するのが面倒なわけではないのです。ねっ!大家さん!
■今日のことわざ■
เข้าเมืองตาหลิ่วต้องหลิ่วตาตาม (カオ ムアン ターリウ トン リウター ターム )
日本語訳: 郷に入れば郷に従え
意味: 片目の街に入れば片目を閉じてなければならない
ゴキブリを殺せない店員さんでも優しくし見守ってあげよう!